2017.06.04 サイトをリニューアルしました!
『ティネピ』は、爪水虫に悩む方々に向けた水虫対策の応援サイトです。
「水虫は中年の男性が悩むもの」というイメージがありますが、10代~20代でも悩んでいる方は多く、実は女性も多く悩みを抱えています。
周りの人に話せないと抱え込まずに、正しい知識をもって一緒に解決していきましょう!
爪水虫(爪白癬)って?
爪水虫は医学的には「爪白癬」と呼ばれ、白癬菌という菌に感染し、それが爪まで浸食した状態のことです。
白癬菌というのは水虫菌(厳密には真菌というカビなどの生物)のことです。カンタンにいうと、水虫が爪にまでうつってしまった症状と考えてください。
「水虫といえば足。」というイメージを持たれている方も多いと思いますが、水虫は皮膚感染症ですので様々な場所で発症します。
あまり水虫としては知られていませんが、足以外にも手や頭部でも水虫という症状は起こるのです。
爪白癬 | 爪の水虫。主に足白癬から重症化した状態ともいえます。 |
足白癬 | 足の水虫。足の裏やかかと、足の指の間で発症します。 |
手白癬 | 手の水虫。発症は稀ですが、湿疹と症状が似ていて気づきにくいです。 |
股部白癬 | 股で発症する水虫で「いんきん」、「いんきんたむし」とも呼ばれます。 |
頭部白癬 | 頭皮で発症する水虫です。「しらくも」とも呼ばれます。 |
体部白癬 | 体の水虫の総称で、頭部・手・足・股以外の水虫を指します。「たむし」とも呼ばれます。 |
爪で水虫が発症したものが爪水虫(爪白癬)となりますが、爪水虫の場合は他の部位とは少し症状が異なる特徴があります。
爪水虫にかかると、爪が白く(黄色く)濁ってきます。そして、爪の下が厚くボロボロになるのです。
でも爪にはもともと白い部分もありますし、ボロボロになるといっても爪の裏側なので初期の状態ではあまりわかりません。
そのうえ爪水虫はかゆみもない場合が多いので、爪の水虫の知識がない人だとかなり進行してからでないと気づかないのです。
なぜ爪のように固い場所に水虫ができるの?
こんな疑問を持った方もいるのではないでしょうか?
確かに水虫は「皮膚がめくれる」というイメージもあり、薄い皮があるところで発症すると勘違いしてしまいます。
しかし水虫の原因である白癬菌はカビの一種で、生きている生物です。
その白癬菌が養分としているのは「ケラチン」というたんぱく質。私たちの皮膚を覆っている角層や爪、髪の毛などをつくっている成分そのものです。
体の皮膚は薄いところがほとんどですが、爪もケラチンで出来ていて、まさに白癬菌のパラダイスなのですね。
白癬菌は顕微鏡でやっと見ることができるほどの微生物ですので、爪にでも時間をかけて少しずつ侵入してくるのです。
でもその侵入経路はとても小さいため、薬の浸透も非常に難しいのです。
そのため、爪水虫の治療には外用薬(塗り薬)はあまり効果がないとされています。
爪水虫になる原因・感染経路を知って予防しよう
爪水虫にかからないために。
そして、爪水虫を他の人にうつさないために。
爪水虫の病気的な原因は「白癬菌」という水虫菌でした。
爪水虫は、単体で発症することはあまりありません。多くの場合は、(例えば足の爪水虫の場合は)先に足の水虫に感染し、その白癬菌が足の爪に感染するという経路になります。
ですので爪水虫の感染を防ぐためには足の水虫の予防が必要不可欠と言えます。
では、白癬菌はいったいどこから感染してしまうのでしょうか?その感染源について追っていきましょう。
水虫はほとんどの場合、家族からうつります。
家族の誰かが水虫を発症していると、その家庭では白癬菌に触れる機会も多くなり知らず知らずのうちに感染してしまうのです。
そして、気づかないことで放置してしまうことが爪水虫となってしまう原因となります。
爪水虫の感染経路はどこ?
白癬菌はカビの一種と説明しましたが、他のカビ類と同じで湿度が高くジメジメした場所で繁殖します。
そこへ水虫の素足で歩くことで、皮膚のカスが残り、感染源となっていきます。
水虫にかかっていると皮膚が剥がれやすいですし、そうでなくても人の肌は約4週間周期で新しく生まれ変わりますので、古くなった肌は垢として剥がれ落ちます。
一般のご家庭では次のような場所が感染源となりやすいです。
- バスマット
- カーペット・ラグ
- スリッパ
- 爪切り
共通していることは、「足がふれる場所」、「家族で共有して使うことがあるもの」です。
特にバスマットはお風呂で濡れた足をふく場所ですので、高温多湿でまさに繁殖に適しています。そのうえ、家族で一緒に使っている家庭も多く注意が必要です。
そして困ったことに、水虫の菌(白癬菌)は長い間生き続けるのです。
もしバスマットやカーペットを洗わずにいた場合、一年ほど剥がれた皮膚とともに残り続けます。
家族にうつすかもしれない、と考えると怖いですよね。
でも白癬菌に触ったらすぐに感染するというものではありませんので、安心してください。
日々、予防方法を実践していれば発症を防げますよ。
爪水虫(水虫全般)の予防方法
先ほどお伝えしたように、爪水虫を予防するためには、まず水虫にかからないことが重要です。
水虫への予防対策に最も大切なことは、
一日一回、体や足をよく洗うこと
です。
畳や共同で使用するマットなどを裸足で利用する機会が多い日本の環境では、足に白癬菌が付着することを防ぐのは難しいです。
ですが、白癬菌が付着しても足を石鹸で洗い、タオル等で服だけでほとんどの白癬菌はとれるのです。
白癬菌は肌についただけで水虫が発症するといったものではありません。
付着したままスリッパや靴下をはいていたとしても、それだけで白癬菌が増殖して水虫になるというわけではないのですね。
また、白癬菌が増殖して発病するまでには短くとも1日かかると言われていますので、毎日、体とともに足を洗うことで感染率は大きく減少します。
加えて白癬菌が繁殖することを予防する方法として、すぐに水気を取り除くことも効果的です。
タオルなどで指の間、爪の付け根などをしっかりと拭き、乾燥させることで白癬菌が繁殖しにくい環境を整えていくのです。
爪水虫に効く薬
爪水虫にはどんな薬が有効なのでしょうか?
塗り薬は爪水虫には効きにくいと書きましたが、病院でも根気よく治療続けるとなったら飲み薬を処方されます。
そのときによく使われるのが「テルビナフィン塩酸塩」と「イトラコナゾール」という成分の薬です。
どちらも効果は大きく違いがありませんが、イトラコナゾールの場合はパルス療法と呼ばれる特殊な周期の飲み方をすることで、治療期間を短くすることができます。(肝臓への負担も大きくなりますので、医師と十分相談して決める必要があります。)
その他にも、「飲み薬以外の薬は効果が本当にないの?」という声がよく届きます。
肝臓が悪い方や妊娠を考えている方は、飲み薬が飲めませんので気になるところだと思います。
この点については、塗り薬が効果がないというよりも、塗り薬を感染していない部分にあてるのが難しいという意味で困難であることは確かです。
市販薬の塗り薬についてレビューしていますので参考にしてみてください。
また、こちらでは病院で処方される飲み薬を購入する方法を紹介しています。
医師と相談のうえ服用するべきですが、ひとつの方法として個人で購入することも可能です。
【別館】爪白癬(爪水虫)-治療体験記
恥ずかしながら、私自身、爪水虫に悩まされていた過去があります。
家族に水虫持ちがいて、小さなころから水虫を発症していたのだと思います。気付いたときには爪が変色していて、爪水虫なのだと知ることになります。
- 何とか塗り薬だけで治せないか?
- 爪を削ったら効果があるのではないか?
- 勇気を出して病院へ
いろいろな挑戦をして、完治に向けて苦悩の日々を送った体験談です。
この経験で得た知識を整理したものがこのサイトです。
正直に申し上げると、サイトのリニューアルに伴い公開をやめようかとも思いました。赤裸々に語っていて皆さんに見て頂くのは恥ずかしいですし(ブログでしたので文体もゆるいです・・・)。
ですが、中には治療の励みになったと言って下さる方もいるので引き続き公開します。
皆さんの爪水虫治療の参考になったり、気持ちの面で少しでも楽になってもらえたら嬉しいです。
※ 患部の写真も載せていますので、閲覧には注意してください。
最後に、爪水虫に悩むあなたへ
爪水虫の治療は期間が長くなりますので、苦しい闘いになることは間違いありません。
でも、少しでも早く始めた方がよいと思っています。
新しく家族ができたとき、パートナーと共同生活をするとき、爪水虫であることが特に自分の心にとって弊害になります。
今の一歩が、少し先の未来を明るくするきっかけになると信じて踏み出しましょう。